最近、ゲーム『原神』をプレイし始めました。
ゲーム内には料理システムがあり、モンスターを倒したり、フィールド上のオブジェクト(木箱や樽など)を破壊したりすると食材が手に入ります。これをレシピ通りに料理すると、キャラクターのHPや状態異常が回復し、戦闘不能から復活できるというもの。
他の多くのRPGでも料理システムがありますが、あまり必要ないと思っていました。
また、回復アイテムはショップで購入でき、フィールドに配置することも可能です。
さらに、食材だけでなくレシピも必要な点があり、これを集める必要性があります。
なので、わざわざプレイヤーが料理する必要性がわからなかったのですが、『原神』をプレイする中で考えが変わりました。
「料理システム」は本当に必要?
料理システムは不要ではないかと疑問に思いましたが、実際にプレイしてみてその便利さに気づきました。
ショップで回復アイテムを手に入れることもできますが、ショップの場所を見つけるのが大変で、特に広大な街だと面倒です。その点、料理はどこでもできるため、場所を気にせず利用できるのが魅力です。
また、レシピの集める楽しみもあります。レシピによっては戦略的に利用でき、新たな料理を見つける冒険が楽しめます。
ただし、料理には時間や材料の確保が必要な難点もあります。それでも場所の制約がなく、手軽に利用できることを考えれば大きな利点です。
ただし、全てのRPGに料理システムが適しているわけではありません。導入する場合は、以下の条件を考慮するとよいかなと。
- 広大なフィールド
- ショップより優れた効果
- 特有の料理で得られる効果
- デバフ料理の存在
- 程よい食材バランス
「料理システム」が適している5つの条件
それでは、この5つについて解説していきましょう!
1. フィールドが広大であること
フィールドが広大であることは、街に立ち寄ってアイテムを購入するよりも、「その場で作った方が楽だよね!」と感じさせることができます。
街と街との距離が近ければ、ショップで買えばいいと思われてしまいます。そこでフィールドを拡大して移動範囲を広げることで料理システムの料理の利点が増します。
2. ショップで買えるアイテムよりも使用効果が高いもの
料理の効果がショップより優れていると、料理の重要性が高まります。
ショップで買えるアイテムよりも料理で作った方が使用効果が高いほうが、より料理システムの価値を見出せるでしょう。
逆に、ショップで買えるアイテムの方が効果が高ければ、わざわざ料理をする必要はなくなります。
さらに、料理の方が効果が高ければ、もっといろんなレシピを集めようと思い、探索も楽しくなるでしょう。
3. 料理システムでしか得られない効果がるもの
料理システムでしか得られない効果があるものも大切です。
言い換えれば、「他のアイテムでは代用できない」ものですね。
料理限定の効果を得るために、その料理のレシピの食材を集めなければなりませんが、必要な食材を集めた達成感が得られます。
4. デバフ効果がある料理
RPGでは戦闘は敵との欠かせない要素ですが、一時的に能力を上げるデバフアイテムが存在します。
アイテムを使うのももちろんですが、せっかく食材があるのだからデバフ効果のある料理を作ってみようという考えもあるのではないでしょうか?
これにより、アイテムとは異なる戦略が広がります。
5. 食材が程よく入手できるゲームバランス
料理をするには当然食材が必要です。
したがって、食材は程よく取れるようにしておくことが、ゲームバランスを考える上で重要です。
食材は消耗品なので、より多く入手できるよにすることも考えられますが、すぐに食材が集まりすぎるのも面白みがないですよね。
すぐにリュックの中がりんごで99個で溜まってしまうのはどうかと思います。
逆に、食材を入手しにくくすることも、料理システムの価値を下げることにつながります。
工夫次第で「料理システム」は冒険を楽しくできる!
ここまで、私の考えを述べてきましたが、つまりは「料理システム」をうまく取り入れることで冒険の戦略が考えられ、プレイ自体の楽しみも生まれるということです。
ただし、ゲームのテーマ性やプレイヤー層によっては、必ずしも必要とされない場合もあります。
料理がゲームの進行に影響を与え、独自のレシピや食材の探索が冒険の一環となるならば、その存在感は大きいでしょう。
逆に、無理に導入されていてもゲームに違和感を与えかねません。
プレイヤーにとって料理が冒険の一部として魅力的に感じられるかどうかは、実際にテストプレイをしてみましょう。
ゲームデザインと一緒に、楽しさを引き出せるよう考えることが重要です。