RPGには、壮大な冒険が待ち受けています。
しかし、真に魅力的な冒険は、キャラクターが直面する脅威によって描かれます。
この記事では、RPGのストーリーをより面白く、魅力的にするために、キャラクターに脅威を与える重要性について探求します。
RPGの裏の目的「キャラクターの生存」
RPGには『2つの目的』があります。
- ストーリーの進行目的
- キャラクターの生存目的
1つはストーリーの進行に関連し、プレイヤーにはコントロールできない要素で、ゲームの方向性を決めます。
もう1つはキャラクターの生存を確保する目的で、プレイヤーがコントロール可能であり、プレイヤーが行動を選択することでゲームが進行します。
例えば、ストーリーの進行目的は「世界の崩壊を防ぐ」「さらわれた姫を助ける」「魔王を倒す」など。
キャラクターの生存目的は「戦闘不能にならないようHPを保ち続ける」「強い敵に襲われても対抗できるようレベルアップする」など。
「ストーリーの進行目的」に関しては、プレイヤーがイベントやクエストをこなしていき世界の核心に迫り、最終的に「物語の解明」をしていくこと。
また、ストーリーを進めていき、操作キャラクターを成長させていく「キャラクターの成長過程」を楽しむも含まれます。
この記事では「キャラクターの生存目的」、つまり、キャラクターがゲームオーバーにならないようにするための目的について考えていきます。
ゲームを楽しむにはストーリーだけでは不十分
ストーリーの進行目的は重要ですが、それだけではゲームの楽しみが半減してしまいます。
例えば、ゲームの世界ではなくて現実世界を考えていきましょう。
私たちは趣味や仕事などで生活していますが、それらがなくても生きていけます。しかし、水や食料などの生存に必要なものがないと死んでしまいます。これは当然のことですね!
ゲームでも同様です。
キャラクターの生存を促す要素が重要です。例えば、キャラクターが瀕死状態などの脅威に直面し、それを乗り越えるためにアイテムを集めたり、スキルを磨いたりすることで、プレイヤーはゲームの楽しさや緊張感を味わうことができます。
キャラクターの危機、つまり「ゲームオーバー」がないと、ただストーリーを読むだけのゲームになってしまいます。
「わずかなHPで行けるかも?」が脳を興奮させる
ゲームプレイ中に経験する緊張感は、しばしばわずかなHPでの生存に関連しています。
思わぬ一撃、致命的なダメージを受ける可能性があると知りながらも、戦い続けるプレイヤーの心理状態には、何があるのでしょうか?
それは「不確実性」です。
次の戦闘が成功するか否かは、プレイヤーにとって常に不確実であり、「ギリギリの体力だけど、もしかしたら倒せるかも?」「村に戻って全回復する手間もあるし、頑張れば行けるのでは?」など、その不確実性こそがゲームプレイの魅力の一部となっています。
あなたは、ダンジョンの終盤に来たのに、ボス戦の手前のザコ敵にあっさりやられてしまう。そんな悔しい経験をした覚えはないでしょうか?
あのような感じで、想定もしなかったゲームオーバーがゲームを面白くします。
マップ移動の意味は「生き延びる手段を探す」ため
「ストーリーの進行目的」を進めていく上で、マップの移動が不可欠です。
ただし、マップ内を簡単に移動できてしまうと面白みが減ってしまいます。
そのため、プレイヤーが操作するキャラクターを脅かす脅威を用意する必要があります。この脅威を避けるため、プレイヤーは宝箱を探し、モンスターと戦ってレベルアップします。
つまり「ストーリーの進行目的」達成のために、小まめに「キャラクターの生存目的」をこなしているということになります。
キャラクターを脅かす驚異のアイデア
さて、「キャラクターの生存目的」が大事と言ってきましたが、では、どのような脅威を与えればいいかアイデアをリストアップします。
- 敵の脅威(レベルアップ、成長アイテム、スキル取得、デバフなど)
- リソースの不足(資源管理が必須になる、とくにサバイバル系は重要)
- 状態異常(毒や麻痺など→できるだけ避けたいはず)
- 環境の厳しさ(環境への適応)
- 時間制限(イベント期限、寿命など)
まとめ
RPGはストーリーだけでは楽しみが半減してしまいます。
簡単に進めないようにキャラクーに脅威を与えることで、どうにか生き延びでストーリーの真相を探る楽しみが得られます。
ですが、ただ闇雲に脅威を入れて、なかなか進められないゲームになってしまっては本末転倒。バランスよく取り入れていきましょう。